楽しく遊ぶための初心者にもわかる電子工作のヒント:LED

LEDは、加える電圧で、流れる電流量が決まり、電流が大きくなると明るく光ります。 しかし、LEDの製品ごとに特性の差があって、同じ電圧を加えても、明るさが異なっています。

LEDの種類や色によって明るさの程度が違う

点灯状態

これは、4種類4x2の8つの5mm普通タイプLEDを、並列つなぎにして点灯させた様子で、明るい順に並べてみました。

並列つなぎにすると、それぞれのLEDには同じ電圧が加わるので、たくさんの電流が流れるLEDが明るく発光します。

この場合は、全体の電流量を抵抗器を直列にして制限しているのですが、同じ砲弾型の2Vのタイプでも、こんなに明るさの差があります。

下のようなデータシートの例があります。 通常は、このようなデータシートを見ることもありませんが、この数字を見ても、製品の色によって、明るさが違います。

もちろん、人間の目での見え方の違いもあるのですが、もともと、製品や色によって、輝度の差があるようです。

色によってLEDの特性が違う

(注)この資料では、緑色が最も明るいのですが、私の上に示したLEDでは、(青色がなかったのですが) 緑色よりも赤系統の色が明るく輝いていますから、メーカーや製品によって明るさが異なる・・・と考えるのがいいでしょう。

つぎに、LEDに流れる電流値が同じにすると、同程度の光り方になるのかどうか・・・を確かめてみました。

PR


電流量を合わせると、見た目で同じ程度に光る

点灯状態3

この実験のように、明るさが異なるLEDのそれぞれに、可変抵抗を使って、0.02mA以下の電流の誤差になるようにしてLEDを点灯させると、見た目の発光部の明るさが同じようになります。

発光の程度は、LEDの種類によって差があっても、このように、LEDに流れる電流を調節すると、目で見る明るさ(輝きの程度)は調整ができるということです。

そこで、手持ちのLEDの、ロットやタイプの違いがどの程度あるのかを調べてみたところ、意外にその違いがあることがわかりました。

PR

LEDの色や種類で光り方(明るさや電流量)は違う

手持ちのいくつかの種類のLEDで、電圧と電流の関係を調べると、下の図のように、色によっても、メーカーや商品によっても、電圧とLEDに流れる電流量はまちまちです。

いろいろな手持ちのLEDで電圧と電流の関係を調べた 各LEDの電圧電流値

つまり、製品が違えば、光り方の特性に違いがある・・・という点を見ておいてください。

例えば、2Vを加えた場合で見ると、LEDに流れている電流は、製品によって、4mA~30mA と大きな差があるので、光り方(明るさ)も大きな差があります。

こうなると、もしも、いろいろなLEDをつかって点灯させる「電飾」などを作ろうとすると、見た目の明るさを合わせるために、電流調整などの工夫が必要になってくるかもしれません。

PR


→ Amazonの電子工作用LEDのページへのリンク  

→ INDEX(目次)のページへ 

Page Top▲
(来歴)R1.12記事作成  R5.11月ページ再分割   最終R6.1月に確認
PR


LED関係の記事

全記事の目次はINDEXのページに。

LEDは日々進化しています
 LEDの結線方法
 LEDの適正電圧と適正電流
 LEDのチェックはテスターで

定電流ダイオードと定電流源IC
 定電流ダイオードでLEDを点灯

LEDのデータシートをみる

LEDの基礎知識
 極性がある
 電流で明るさが変化 
 熱に弱い

LEDの一般的な回路
 オームの法則で簡単に計算
 電流量と見た目の明るさ

LEDの種類や色で光り方は違う
 電流量で明るさが決まる

多数個のLEDを同時に点灯
 数を増やすと明るさを要調整
 直列・並列でLEDを点灯させる

LEDは交流でも点灯する
 LEDのダイナミック点灯
 50個のLEDを乾電池で点灯

7セグLEDをアナログ的に使う
 アノードコモンとカソードコモン
 ディップスイッチで7セグを点灯
 7セグデコーダICを使う

バータイプLED(5ドット・10バー)
 バータイプICをデジタルICで点灯
 バータイプLEDの回路例

ろーそくIC を使ってみよう
 ・ローソクICの例


その他の電子工作記事

電子工作を始めましょう(6記事)

LEDで遊ぶ(10記事)

DCモーターを使ってみよう(4記事)

トランジスタで遊ぶ(4記事)

いろいろな発振(5記事)

電子工作に使うパーツ類(11記事)

オペアンプを使う(5記事)

タイマーIC 555(2記事)

ECM用ミニアンプ試作(1記事)

デジタルICを使う(3記事)

★電子工作の全目次ページ

★応用のページの目次ページ

★関連記事の目次ページ

★私の全記事(目次)

PR